2006年 10月 14日
「から」の中
その実が成熟するまで、堅い殻とイガが守ってくれます。
でも、時が熟しているのに、いつまでも殻とイガががんばっていてはおかしいのです。
クリはクリとして、生きる道があることを殻は知らなければなりません。
工事現場を見ていても思います。
建物が建つまで、足場が必要です。
建物が完成しているのに、いつまでも足場が撤去されないのでは
建物本来の働きができません。
カラも実も、足場も建物も私たちの中にあるものです。
絵手紙展にいきます。
「私の絵手紙はどうすればもっとうまくなりますか?指導してください」
「もう、十分お上手ですよ。」
「いえいえ。もっとうまくなりたいんです」
「そうですね。ではカラをやぶってみてはいかがですか?
こう、あらねばならない と考えていることから、飛び出してみたらいかがでしょう」
一度、身体が覚えてしまったことから飛び出すのは、かなりむずかしいですね。
わかっていて、こうお答えします。
上手とは、どういうことを言うのでしょう。
技術的なことに重きをおかない私には(っていうかテクニックしらんのです)
技術をマスターした方にしてあげられるアドバイスはほとんどありません。